半導体の前工程と後工程の違い|製造の流れを図にして覚える勉強法

ウェーハ、半導体チップ、パッケージを工程順に並べた学習用イラスト

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半導体の製造工程を読み始めると、成膜、露光、エッチング、ダイシングなど、聞き慣れない言葉が次々に出てきます。用語を順番に覚えようとしても、何を作っている途中なのかが見えないと、別の資料を開いた途端に混乱しがちです。

最初の手掛かりは、前工程では主にウェーハ上に回路を形成し、後工程ではチップへの分割や接続、保護、検査などを経て製品にする、という目的の違いです。ただし、実際の製造は一本の線で完結する単純な作業ではありません。繰り返しや途中の検査も含めて捉えると、製造装置の説明が読みやすくなります。

この記事では、初めて半導体製造を学ぶ人に向けて、工程を整理する図の作り方と、混同しやすい言葉の確かめ方を紹介します。示す図や練習問題は理解のための簡略化であり、特定の工場の製造指示書ではありません。

目次

前工程と後工程は「何を形にするか」で区別する

初めに、回路を作る段階と、その回路を外部とつないで使える形にする段階を分けましょう。前後という名前だけで覚えるより、加工対象の姿を一緒に思い浮かべる方が、説明の位置を見失いにくくなります。

ウェーハは回路形成の土台になる薄い板です。最初から一個ずつの部品に切り分けて、個別に同じ回路を描き込む、と想像すると流れを誤解します。まずウェーハ上に多数の回路を作り、その後に個々のチップへと分けるという大枠を押さえます。ディスコの技術紹介でも、ウェーハ上にトランジスタや配線を形成した後、チップに切り離す加工が説明されています。

自分の図では、左に「回路を形成する」、右に「分ける・つなぐ・保護する」と書いてみてください。左側にはウェーハ全体の丸い図、右側には小さな四角と、それを収める外形を添えます。写実的な絵にする必要はありません。丸と四角の意味を決めておくだけで、資料中の写真がどの段階なのかを質問できるようになります。

注意したいのは、店頭で見る電子機器の基板と、回路を作っている途中のウェーハを同じものとして描かないことです。部品が並んだ基板の写真を見ているのに、そこへ露光の説明を書き足すと、別の大きさの作業が混ざります。写真の対象がウェーハ、チップ、パッケージ、電子機器の基板のどれかを、最初に確かめましょう。

一枚に整理するときは、用語を長く説明するより「いま見ている物」を丸で囲むと修正しやすくなります。工程を横に並べる学習用には、コクヨのキャンパスノート・ノ-3CNを楽天市場で確認する方法もあります。

製造の流れは四つの姿をつなぐ図から始める

詳しい製造順序を描く前に、材料がどういう姿で次の段階へ渡るかを整理します。ここでは工程を網羅するのではなく、読む資料の位置を確認するための見取り図を作ります。

図に置く姿 横に書く問い 混ぜないようにすること
加工前のウェーハ 何を土台に回路を作るのか 原料からウェーハを作る説明との境界
回路が形成されたウェーハ どこに回路や配線があるのか 一枚全部が一個の完成部品という思い込み
個々に分けたチップ どこで切り分けるのか 回路の微細な形を加工する作業との混同
接続・保護された製品 外部とどうつながり、何を検査するのか 電子機器全体の組み立てとの混同

この表を図に直すなら、「ウェーハ→回路を形成したウェーハ→個々のチップ→接続・保護した姿」と並べます。その上に「大枠をつかむための模式図」と添えましょう。製品や実装方法によって細かな工程や順序は異なるため、この矢印だけで全方式を説明し切ろうとしないことが大切です。

次に、図の下へ空欄を作り、読んだ資料に登場した用語を置きます。置き場所が分からない言葉は、無理に決めずに右端の疑問欄へ移してください。「ボンディング」とだけ書かれているなら、何と何を接合しているのかまで確認してから位置を決めます。同じような言葉でも、対象や目的が分からなければ前後関係は判断できません。

例えば、学習用の仮のメモとして「丸い板の裏側を薄くする」「回路のある面に模様を作る」の二つがあったとします。どちらも板への加工ですが、前者は厚さ、後者は表面の構造に注目した説明です。「何かを削る」という印象だけで同じ箱に入れず、加工する面と変えたいものを追記すると区別できます。

ノートに清書する場合も、最初から色を大量に使う必要はありません。物の姿を黒、加工を青、未解決の問いを鉛筆にする程度に役割を限定すると、図を描くこと自体が目的になりにくくなります。工程図を書き込むキャンパスノート・ノ-3CNを楽天市場で見る場合も、手元の筆記具で読みやすい罫線かを先に確かめてください。

前工程は一度通過する直線ではなく繰り返しで読む

前工程を理解するときは、個々の装置名よりも、膜を作る、模様を作る、必要な形に加工する、表面を整える、といった役割を先に捉えます。複数の処理を繰り返しながら構造を作っていくため、説明の途中で同じ言葉が再登場しても、読み間違いとは限りません。

東京エレクトロンの製品紹介では、成膜はウェーハ上に薄膜を形成する処理、リソグラフィは感光材料を用いてパターンを形成する処理、エッチングはパターンに沿って膜を加工する処理として紹介されています。洗浄は異物などを取り除く工程です。この四つを、学習の入口になる役割の例として押さえましょう。

ただし、「成膜→リソグラフィ→エッチング→洗浄」を、すべての半導体に共通する完全な手順として暗記するのは避けたいところです。図には代表的な処理だけを置き、「必要な処理を繰り返す」と戻り矢印を添えます。個別の流れを学ぶときは、対象製品についての資料に合わせて、順序や処理を追加します。

分かりにくくなったら、各箱の下に動詞を一つ書きましょう。成膜なら「膜を作る」、リソグラフィなら「模様を作る」、エッチングなら「膜を加工する」です。用語の語感だけで判断せず、その工程の前後を説明できるかを試します。「露光でウェーハを小さなチップに切る」と説明してしまうなら、図の対象を見直す合図です。

断面図を見るときは、何もない白い部分が空間なのか、説明のために省略した部分なのかにも注意してください。凡例を読まずに色の違いを材料の違いと決めると、隣の資料では意味が合わなくなります。自分の図に写す場合は、色名ではなく、資料に書かれた材料名や役割を短く添えると比較できます。

基礎の流れを章立てに沿って確かめたい人は、『最新半導体プロセスの基本と仕組み[第4版]』を楽天市場で確認するときに、前工程全体と個別処理を扱う目次を見ておくと、調べたい範囲に合うか判断できます。

後工程では薄くする・分ける・つなぐを分けて考える

後工程の説明で混乱しやすいのは、ウェーハを薄くする加工と、個々のチップに分ける加工を、どちらも「削る作業」と一括りにしてしまうことです。目的の違いを確認すると、その後の接続や保護との関係が見えます。

ディスコの説明では、バックグラインディングは回路面の裏側を研削して薄くする加工、ダイシングはチップへ切り離す加工です。そこで自分の図にも、横から見た厚さの変化と、上から見た分割の変化を別々に描きます。立体を上手に描くより、どちらの方向に変化が起きるのかが分かる図を目指しましょう。

続いて「つなぐ」「保護する」の箱を置きます。ここでは、すべての製品が同じ接続方法や外形になると決めつけず、読んでいる説明がどの方式を扱うかを書き添えます。入門資料の一例を読んだ段階なら「この資料の例」と明記し、別の方式を見つけたときに横へ追加できる余白を残します。

完成した姿だけを見て、「後工程は箱へ入れるだけ」と覚えるのも不十分です。どこで外部と電気的につながるのか、薄さや配置が何に関係するのか、と質問を立ててください。先端の実装について調べ始めるときも、まず何を接合し、どのような構造にする説明かを読むと、従来の図に無理に押し込まずに済みます。

練習として、説明文の「薄くする」「切り離す」「接続する」に下線を引き、それぞれの主語と対象を補ってみましょう。「これを処理する」の「これ」がウェーハ全体なのか一個のチップなのか分かれば、文章の理解が一段進みます。分からないときは、その直前の図や写真のキャプションへ戻ります。

後工程の用語をまとめて確認する補助資料には、前工程と後工程を扱う『最新半導体プロセスの基本と仕組み[第4版]』を楽天市場で見る方法があります。自分の疑問が厚さ、分割、接続のどれなのかを先に決めると、必要な章を探しやすくなります。

検査を最後の一箱だけにしない

製造工程の図を描くと、検査を最後に一度だけ置きたくなります。しかし、途中の状態を確かめることと、最終製品を調べることは、同じ位置にまとめない方が理解しやすくなります。

ルネサスの製造関連会社の紹介では、ウェーハの状態で微細なプローブを接触させ、電気的な特性や回路の動作を検査する説明があります。つまり、チップへ分けて外形が完成した後でなければ、回路の状態を調べられないわけではありません。図を読む際も、検査対象がウェーハなのか、個々の製品なのかを見ましょう。

自分の見取り図では、検査を大きな加工の箱と同じ形で並べる代わりに、対象の横へ小さな確認マークとして置いてもよいでしょう。その下に「何を調べるか」を書きます。加工で形を変えることと、状態を測って確かめることの役割が分かれて見えます。

学習用の確認問題を一つ作るなら、「回路のあるウェーハを測る説明は、必ず完成したパッケージの最終検査を指すか」と書いてみてください。答えは、対象がウェーハである以上、それだけで完成品の最終検査とは判断できない、です。単語の印象より、測る対象を根拠に答える練習になります。

なお、企業の装置一覧は、その会社が提供する製品を紹介する資料でもあります。載っていない工程を「工場には存在しない」と解釈しないようにしましょう。自分の図が抜けているのか、その資料が説明を省いているのかを分けて考えると、別のメーカーのページを読んだときの戸惑いが減ります。

検査の対象と目的を余白に追加するには、キャンパスノート・ノ-3CNを楽天市場で確認する際も、見開き全体を工程図に使える大きさかを確認するとよいでしょう。

三回の読み直しで「説明できない場所」を見つける

一度で全用語を覚えるより、読み直すたびに目的を変えると、調べる範囲を絞れます。以下は学習の進め方の一例です。日数や時間を固定する必要はなく、分からない箇所が残ったら、その段階へ戻って構いません。

一回目は、ウェーハから製品までの姿だけを追います。工程名を全部書かず、何がどの状態になったかを一文にします。二回目は、分からなかった加工を一つ選び、入力、処理、出力の三つを補います。三回目は資料を閉じ、誰かへ説明するつもりで図を指しながら話します。途中で「いろいろやる」と言いたくなった部分が、次に調べる場所です。

例えば「エッチングとダイシングはどちらも切ること」と書いてしまったら、その文を消す前に、何を区別できていなかったか残します。「膜の形を加工する説明」と「チップへ分ける説明」を横に並べると、同じ間違いをしたときに戻れる比較メモになります。

情報を増やすときは、資料名と更新日または発行年も記録します。基礎用語を学ぶ本と、現在の技術を紹介するメーカーのページでは、役立つ場面が異なります。古い本の目次にある技術を、そのまま現在の主流とみなさず、最新動向を知りたい部分だけ改めて調べると、基礎の勉強が無駄になりません。

資料間で前後工程の区切りが違って見えたら、最初に対象範囲を見比べます。工程全体の区分なのか、ある回路構造の中の区分なのかで、言葉の使われ方が変わる場合があります。無理に一つの訳語へ統一せず、説明中の対象とセットで残しましょう。

こうした比較には、キャンパスノート・ノ-3CNを楽天市場で見るなど、図と短い文章を同じ面に置ける用具が便利です。既に使いやすいノートがあるなら、その続きに一枚の見取り図を作るところから始められます。

半導体の工程学習に使う本とノートの選び方

学習用品は、理解したい範囲に合わせて選びます。工程の全体像をつかみたいなら章立てのある入門書、図を自分で再構成したいなら余白の取れるノートが候補です。商品をそろえる前に、既に読める公式資料と手元の紙で、疑問を一つ書き出してみましょう。

図解入門よくわかる 最新半導体プロセスの基本と仕組み[第4版]

佐藤淳一著、ISBNは9784798062457です。出版社の書誌では2020年発売、A5判・256ページで、前工程や後工程を扱う目次を確認できます。工程全体と各処理を行き来して調べたい人の候補になります。書名の「最新」は書名の一部であり、現在の技術動向をすべて反映した本という意味ではありません。

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検索時は版数とISBNを照合し、紙の本か電子書籍か、中古か新品かを確認します。価格だけで選ぶと異なる版へ移りやすいため、必要な章が目次に含まれるかも先に見てください。

コクヨ キャンパスノート ノ-3CN

ノ-3CNはセミB5のC罫・5mm罫、30枚のノートです。工程名を横に並べ、その下に加工前後の小さな図を描く用途で検討できます。細い罫線に文字を詰める必要はなく、図の上下を数行分あけて使うと追記しやすくなります。

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購入ページでは一冊と複数冊のセットを区別し、罫線の種類も型番で照合しましょう。書き直しが多い場合は、最初の見開きを完成図用に空け、次のページから試しに描くと、途中の考え方も残せます。

まとめ

半導体の前工程と後工程は、工程名の数で覚えるより、ウェーハ上に回路を形成する段階と、分割・接続・保護などを経て製品にする段階として整理すると見通しがよくなります。厚さを変える加工、膜の形を作る加工、チップを分ける加工を区別し、検査は対象と目的を添えて図に置きましょう。

最初に作る図は、完全な製造順序でなくて構いません。材料の姿を四つ並べ、理解した用語だけを加えます。その図で説明できなかった場所を公式資料や入門書へ戻って調べると、読むたびに自分の疑問が具体的になります。

全体像を章ごとに読み直したい人は、『最新半導体プロセスの基本と仕組み[第4版]』を楽天市場で確認する際に、版と発行年、目次を照合してください。基本の仕組みと現在の技術動向を分けて調べることが、次の学習につながります。

出典・確認先:東京エレクトロン 製品情報、ディスコ 技術の紹介、ルネサス セミコンダクタ マニュファクチュアリング、秀和システム新社 書誌情報、コクヨ キャンパスノート

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この記事を書いた人

半導体の仕組みや業界、仕事を調べ、初めての方にも伝わる言葉で解説する編集部です。

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