microSDのV30って何?最大速度と高耐久は別の話!キオクシア64GBの仕様表で、読出し・書込み・録画時間を読み分けようね!

この記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。

microSDの商品ページを開いたら、数字がいっぱい。
64GB、100MB/s、V30、U3、A1。

ちょっと待って。速さの数字、いくつあるの!?

容量が同じなら、大きく書かれた速度を見て選べばいいかな。でも、ドライブレコーダーへ入れる予定なら「高耐久」も気になる。V30と高耐久、どちらを優先すればいいんだろう。

その迷い、仕様表を一列ずつ分けると、かなり見通しがよくなります。最大読出速度、連続書込みの性能区分、書換えを含む使い方の想定は、同じ一つの順位ではありません。

今回はキオクシアのEXCERIA HIGH ENDURANCE G2、64GBのKEMU-B064Gを例にします。公式仕様と、SD Associationが説明する規格を行き来しながら読もう。カードの実機測定をしたレビューではなく、仕様表から何を判断できるかを考える記事です。

半導体を学び始めると、メモリの名前や容量だけで製品を比較したくなるよね。でも手元の製品を読むときは、数字に付いている言葉と条件が大事。今日は、この小さなカードを入口に、その読み方を練習してみよう。

目次

100MB/sを見たら、最初に「読出し」の文字を探そう

KEMU-B064Gのメーカー仕様は、最大読出速度100MB/s、最大書込速度50MB/sです。同じカードでも、この二つの数値は違います。

あ、100が全部の速さじゃないんだ!

キオクシア・EXCERIA HIGH ENDURANCE G2の製品仕様

読出しは、カードに入っているデータを取り出す側。書込みは、カードへデータを記録する側です。録画した映像をパソコンへ移すときと、カメラが新しい映像を記録しているときでは、注目する方向が変わるわけですね。

ここが混ざると、数字の比較がすれ違います。「100MB/sと書いてあるから、録画でも100MB/sで書き込める」と読んだら、読出しの値を別の仕事へ移してしまっています。まずは、数字の前後にある読出し・書込みを一緒に見る。小さい文字でも、そこを飛ばさないでね。

次は「最大」。メーカーは、速度を特定の試験条件で得られた最良の値と説明し、使用機器などで変わると案内しています。つまり、手元の機器へ挿した瞬間から、この数値がずっと出るという約束ではありません。

ここで「じゃあ数字は役に立たないの?」となりそうだけれど、役に立つ場所を選べばいいんです。メーカーが示す方向と条件を揃えて、候補の仕様を比較する材料にはなる。一方、家にある機器での実測値としては使えない。その区別を付けて読むだけで、期待の置き方が変わります。

たとえば比較メモの上に「最大読出」「最大書込」と二つの見出しを作り、この製品の100と50を別々に入れます。別のカードを足すときにも、読出しの列へ書込速度を入れない。商品名の長さに目を奪われるより、数字を置く場所を決めるほうが整理しやすいよ。

単位にも目を向けてみよう。MB/sは一秒あたりのメガバイト。動画のビットレートではMbpsという表示も出てきます。英字の大文字Bと小文字bが違うので、30MB/sと30Mbpsを同じ数値として並べないようにします。

一バイトは八ビットだから、単位を揃える計算例なら、30MB/sは240Mbpsに当たります。これは単位の換算であり、このカードがそのビットレートの動画を、どんな機器でも必ず録画できるという話ではありません。比較の前に同じ物差しへ直すための計算です。

数字に強くなろうとして、最初から製品の全部を暗記しなくて大丈夫。まず、取り出す方向と入れる方向を分ける。次に、最大という条件を残す。この順なら、小さな仕様表からでも始められます。

楽天市場でKEMU-B064Gの同じJANの掲載を確認する

V30とU3、数字だけ揃えても同じマークにはならない

公式仕様には、ビデオスピードクラスV30、UHSスピードクラスU3、SDスピードクラスC10が並びます。VやUやCは、速度の数値の飾りではなく、どの性能区分の話かを示す名前です。

SD Associationの説明では、スピードクラスは規格で定めた条件のもとで、一定の連続アクセス性能を示します。V30は最低連続書込速度30MB/sの区分。最大書込速度50MB/sと、見る目的が違います。

SD Association・Speed Classの説明

最大の値と、規格の条件で必要になる連続した性能。
ここを分けると、二つの数字が並んでいてもケンカしないんだね。

U3も最低連続書込速度30MB/sの区分です。だから3と30を見て、速さが十倍違うとは読みません。ただし、最低速度の数値が共通でも、UHSスピードクラスとビデオスピードクラスという別の規格表示です。同じ30MB/sを指すから、要求されたマークまで勝手に置き換えてよい、ということにはならないんだね。

そして、機器が要求するマークも見ます。SD Associationは、機器とカードについて同じ種類のクラス表示を照合し、その中で同等以上を選ぶ方法を説明しています。たとえば機器にV30が必要と書かれているなら、まずカードにもV30以上のビデオスピードクラスがあるかを見るわけです。

「どれかの数字が大きいから大丈夫」と探すより、説明書の指定と同じ見出しを探す。このほうが、自分が何を満たしたつもりなのかを説明できます。

UHS-Iという表記も出てきます。これはインターフェース側の表記で、U3のUHSスピードクラスとは別の項目です。ローマ数字のIを、U1の数字1と読み替えると、仕様の列を取り違えてしまいます。

たとえば家族からカード選びを頼まれたら、容量と値段だけ聞いて終わらず、機器の説明書にあるカード指定を送ってもらうと話が早いです。「Vのマークが必要なのか」「Uのマークなのか」が分かれば、商品ページで探す位置を決められます。

ただし、マーク一つで機器の対応容量や動作確認まで全部済んだことにはしません。カード側の性能表示を読めたら、機器側の条件へ戻る。選ぶための材料が一つ揃った、という段階だよ。

小さいカードにいろいろな記号が印刷されているのは、同じ数字を大きく見せるためではなく、違う用途や規格の条件を示すため。そう考えると、「こんなに書かなくても!」と思った表示にも、読む順番を付けられます。

今回のKEMU-B064Gを確認する場合は、メーカーのクラス欄と同じ型番を照合してください。シリーズ名が似た別世代の商品を開いていないか、そこまで合わせてから購入候補へ入れよう。

楽天市場でKEMU-B064Gのクラス表示と型番を確認する

A1はアプリ側の性能区分。「録画の寿命」の数字ではないよ

もう一つのマーク、A1。ここまで速度の話を読んでいると、これもV30の別名かなと思うかもしれません。けれどA1は、アプリケーションパフォーマンスクラスです。

SD Associationは、アプリの利用を念頭に、ランダムな読出し・書込みと連続した性能を組み合わせて、この区分を説明しています。単に動画を順番に記録する性能の表示とも、繰り返し録画する耐久性の表示とも、役割が違います。

SD Association・Application Performance Classの説明

「A1があるから、録画を一万時間続けられる」とは読まない。
A1のAは、その話をしていないんだね。

イメージを分けるなら、長い映像のデータを順に記録する場面と、あちこちの小さなデータへアクセスする場面を想像してみて。連続した仕事か、離れた場所へ次々アクセスする仕事か。どんな仕事をさせたいかが違うと、注目する性能の欄も変わります。

机の上にカードの仕様をメモするなら、「A1」はアプリ関連の欄へ置きます。「V30」は動画のクラス欄へ。「高耐久」は用途と耐久性の欄へ。どれも良さそうなマークだからという理由で、同じ点数の列へ集めないようにしよう。

A2という表示も見つかるかもしれません。SD Associationは、A2の性能には対応する機器とカードの組み合わせが必要と説明しています。機器側の対応を見ずに数字の2だけ選んで、期待どおりの性能になると決めるのも早いです。

ここで自分の使い方へ戻ってみます。今回の例はドライブレコーダーなどの連続録画向け製品を読むこと。A1の意味を知るのは、商品ページの各行を整理するためです。スマートフォンのアプリをカードへ移す具体的な操作や、特定アプリの起動時間まで、この製品仕様から決めることはできません。

選ぶ作業では、全マークの数字が最大になる一枚を探す必要はないよ。自分の機器が求める条件を満たし、使う用途に合うものを探すほうが、価格も仕様も比べやすくなります。不要な性能のために迷っていると、肝心の対応容量を見落とすこともありそうです。

半導体の資料を読む練習としても、これは大事なところです。性能を表す数値があれば、まず「どんなアクセス」「どんな条件」「どんな相手の機器」の話かを考える。容量だけでは分からない製品の違いが、仕様の一行から見えてきます。

KEMU-B064Gの公式欄はA1。商品名にたくさんの記号が並ぶ販売ページを見るときも、A1を録画耐久性の代わりに使わず、一つの別項目として照合してね。

楽天市場でKEMU-B064GのA1を含む仕様を照合する

累積一万時間は、カードに一万時間ぶん入るという意味?

ここ、いちばん取り違えたくないところです。KEMU-B064Gの公式仕様には、64GBの累積録画時間として、フルHDで一万時間が示されています。

一万時間の映像を、この小さな一枚へ全部保存できる?

そこは違うよ。

累積録画時間は、繰り返し記録する使い方の耐久性に関わる想定です。一度に保存しておける動画の長さとは、別の数字として読みます。公式の条件は、フルHD、ビットレート21Mbps相当です。

一度に保存する時間を考えるには容量と映像のデータ量、繰り返し使う耐久性を考えるには累積録画時間とその想定条件。どちらも録画時間という言葉が出てくるので、見出しを付けて分けておきたいです。

たとえば録画がいっぱいになったら古い映像を置き換えていく機器では、新しい映像が記録されても、古い映像が全部残り続けるわけではありません。累積の大きな数字を、見返せる映像の保管量だと思うと、あとから探したい記録が残っている期待まで違ってしまいます。

また、フルHDの条件で示された耐久性の時間を、4Kの設定へそのまま持っていかないでね。キオクシアのFAQには、4K相当では想定するデータ量が増え、累積の目安が短くなる説明があります。同じカードでも、条件を変えれば比較する数値も変わります。

キオクシア・SDカードのFAQ、高耐久シリーズの項目

だから、カレンダーの日数へ機械的に変換して「この日まで必ず故障しない」と言うのも避けたいところ。目安の条件と、実際の機器や撮影条件は同じとは限りません。交換を考えるときは、使用する機器とメーカーの案内を一緒に見ます。

耐久性の話を読むと、半導体を勉強している人ならSLC、MLC、TLCのどれかも気になるかもしれません。ただ、キオクシアはこの高耐久シリーズのフラッシュメモリの記録方式を公開していないとFAQで説明しています。高耐久という名前だけでSLCと決めることはできません。

ここは、分からないままにしておく場所です。内部の方式を推測して製品を褒めるより、公開されている用途と耐久性の条件を読む。そのほうが、この商品について説明できることがはっきりします。

もし使い始めるなら、カードの型番と開始時期、機器の録画設定を一緒に控えておくと、後で使用状況を考える手がかりになります。これは寿命を計測する方法ではなく、どんな条件で使っていたかを自分で振り返るための記録です。

速度も容量も耐久性も、全部同じ「強さ」にしない。この分け方ができたら、商品ページの大きな宣伝文句だけに頼らず、自分の用途から選ぶ準備ができます。

楽天市場で高耐久のKEMU-B064GをJANで確認する

最後は機器の説明書へ。買う前に、同じ型番の一枚へ絞ろう

カードの表示が読めても、最後の相手は使う機器です。KEMU-B064Gは64GBのmicroSDXC。機器の説明書で、カードの種類、対応容量、必要なスピードクラス、録画用途の指定を確認しよう。

ここで、家の機器の名前がまだ分からないなら、カードを注文する前に型番を確かめたいです。売り場で覚えた「ドラレコ用」という一語だけより、機器の型番があれば、説明書の正しいページへ辿り着けます。

仕様の照合を始める順番は、まず容量。次にカードの種類とクラス。そして用途に合う製品か。順番を決めると、ページを開くたびに全部読み直す負担も減らせます。

メーカーのFAQは、今まで使えていたことだけを対応の証拠にしないよう案内しています。認識できた、短い試し録画ができた、という結果と、メーカーが対応している条件は、同じではありません。機器の説明書へ戻って、指定を合わせてね。

購入候補を探す識別子は、型番KEMU-B064G、JAN4582563859845です。末尾の数字も含めて揃えよう。容量の違う製品や、名前の似た別世代の製品では、仕様の行が変わる場合があります。

商品ページの文章が公式仕様と食い違ったら、どちらも何となく混ぜて読まないでおこう。販売店へ掲載内容を確かめるか、仕様がはっきり合う掲載を選ぶ。今回はメーカーの現行仕様を基準にしています。

使い始めるときのフォーマットは、機器の取扱説明書の案内を確認します。既にデータが入っているカードを操作するなら、先に必要な記録を別の場所へ保存しておいてね。分からない表示を消すために、勢いで初期化するところから始めなくて大丈夫です。

購入直前のメモは、機器の型番とカードの型番を一組にして残そう。カードの仕様を読めたページと、機器の指定がある説明書も一緒に置く。後から「どの条件を見て選んだ?」と考えるときに、商品写真の印象だけに頼らず振り返れます。

最初は、数字が多すぎる!だったよね。
でも今なら、100MB/sは最大読出し、V30は動画のクラス、A1はアプリ関連、累積録画時間は耐久性の想定、と置き場所を分けられます。

カード選びの画面を、もう一度開いてみよう。
大きな数字を一つ選ぶ前に、その数字の見出しを読む。

あ、これは自分の使い方に関わる行だ。
そうやって一行ずつ選べると、小さな仕様表も、ちゃんと判断の手がかりになるよ。

楽天市場でKEMU-B064G・JAN4582563859845の購入候補を見る

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

半導体の仕組みや業界、仕事を調べ、初めての方にも伝わる言葉で解説する編集部です。

目次