※本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。
「抵抗器に付いている色の帯、どうやって読めばいいの?」「金色や銀色の帯は何を表しているの?」と、電子工作を始めたばかりのころに迷う人は多いのではないでしょうか。リード線の付いた抵抗器には、抵抗値と許容差(誤差の範囲)が色の帯で表示されています。色と数字の対応さえ覚えてしまえば、テスターを使わなくても、袋から出した抵抗の値をすぐに確かめられるようになります。
この記事では、色による表示を定めた日本産業規格JIS C 60062:2019(IEC 60062:2016と同じ内容)の本文、抵抗器メーカーの赤羽電具製作所の解説、チップ抵抗器メーカーのヤゲオ(YAGEO)の表示規則、秋月電子通商の商品ページ、Wikipediaの「抵抗器」と英語版の「Electronic color code」の項目などをもとに、色と数字の対応、4本帯・5本帯・6本帯の読み方、向きの見分け方、チップ抵抗の数字表示まで順番に整理しました。
色と数字の対応表と、許容差を表す色
まずは、それぞれの色がどの数字を表すのかを確認しておきましょう。同じ色でも、帯の位置によって「数字」「10のべき数(掛ける数)」「許容差」「抵抗温度係数」と意味が変わる点がポイントです。
10色と数字の対応、金・銀・桃色の役割
JIS C 60062では、色の表示に使う色として、黒・茶色・赤・だいだい(橙)・黄・緑・青・紫・灰色・白・金色・銀色・桃色の13色が決められています。このうち黒から白までの10色が0から9の数字に対応していて、金色・銀色・桃色は数字としては使われません。
| 色 | 数字 | 掛ける数(10のべき数) |
|---|---|---|
| 黒 | 0 | ×1 |
| 茶 | 1 | ×10 |
| 赤 | 2 | ×100 |
| 橙 | 3 | ×1,000 |
| 黄 | 4 | ×10,000 |
| 緑 | 5 | ×100,000 |
| 青 | 6 | ×1,000,000 |
| 紫 | 7 | ×10,000,000 |
| 灰 | 8 | ×100,000,000 |
| 白 | 9 | ×1,000,000,000 |
| 金 | - | ×0.1 |
| 銀 | - | ×0.01 |
| 桃 | - | ×0.001 |
表を見るとわかるように、数字の帯に使われる10色は「掛ける数」の帯にも使われ、たとえば赤なら数字の2、掛ける数の帯にあれば×100(10の2乗)を表します。金色と銀色は、掛ける数の帯に来たときは×0.1と×0.01、許容差の帯に来たときは±5%と±10%という意味になり、1Ω未満や10Ω前後の小さな抵抗値を表すときに掛ける数として使われることがあります。桃色は、英語版Wikipediaに載っているIEC 60062:2016の表で、×0.001(10のマイナス3乗)を表す色とされていました。
色と数字の並びは、赤・橙・黄・緑・青・紫が2から7に順番に並んでいるので、赤羽電具製作所の解説では、虹の七色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)にあてはめる覚え方が紹介されています。藍をとばして数えれば、紫が7になります。その前後に「黒0・茶1」、後ろに「灰8・白9」が付くと考えると覚えやすいでしょう。日本語版Wikipediaの「抵抗器」の項目には、「黒い礼服(黒=0)」「小林一茶(茶=1)」「赤いニンジン(赤=2)」「橙みかん(橙=3)」「五月みどり(緑=5)」「青虫(青=6)」といった語呂合わせがまとめられています。Xでも「白9→白いクリスマス」という自分なりの覚え方を紹介している投稿がありました。
最初のうちは、0から9までを一気に覚えようとせず、よく使う色から覚えるのがおすすめです。電子工作でよく使う1kΩは「茶・黒・赤」、10kΩは「茶・黒・橙」の組み合わせになるので、茶と黒、赤、橙の4色を先に覚えておくと、手元の抵抗の多くを読めるようになります。
許容差の色は何%?資料によって表が違う橙・黄・灰に注意
許容差とは、表示された抵抗値に対して、実際の値がどれくらいずれていてもよいかを示す範囲のことで、一般的には「誤差」とも呼ばれます。たとえば1kΩで許容差±5%なら、実際の値は950Ωから1,050Ωの間に入っていればよい、という意味です。許容差の帯は、いちばん最後に付けられます。
| 色 | 許容差 | 文字記号 |
|---|---|---|
| 茶 | ±1% | F |
| 赤 | ±2% | G |
| 緑 | ±0.5% | D |
| 青 | ±0.25% | C |
| 紫 | ±0.1% | B |
| 金 | ±5% | J |
| 銀 | ±10% | K |
| 帯なし | ±20% | M |
ホームセンターや電子部品店でよく見かけるカーボン抵抗(炭素皮膜抵抗)は、金色の帯が付いた±5%のものが中心です。秋月電子通商で売られている1/4Wのカーボン抵抗も、型番が「CF25J4K7B」(4.7kΩ)のように「J」を含んでいて、これは上の表の±5%を表す文字記号と同じです。茶色(±1%)の帯は、金属皮膜抵抗など、より精度の高い抵抗に多く使われています。
注意したいのが、橙・黄・灰の3色です。英語版Wikipediaに載っているIEC 60062:2016の表では、橙が±0.05%(W)、黄が±0.02%(P)、灰が±0.01%(L)とされていました。一方、日本語版Wikipediaの表では、橙が±0.05%で、灰には許容差が割り当てられていません。古い資料や解説サイトの中には、灰色を±0.05%としているものもあり、資料の年代によって表が違うことがあります。
とはいえ、±0.05%や±0.01%といった許容差の抵抗は、精密な計測機器向けの特殊な製品で、一般的な電子工作で手にすることはほとんどありません。手元の抵抗で迷いやすいのは、むしろ金と茶、赤と橙の見分けです。どうしても判断できない帯があるときは、製品の型番からメーカーのデータシートを確認するのが確実です。
なお、JISでは許容差を示す帯の幅を、ほかの帯の1.5倍以上にすることが決められています。最後の帯だけ少し太く見えるのはこのためで、次の章で説明する「向き」を見分ける手がかりにもなります。許容差の帯がない3本帯の抵抗は±20%を表しますが、今ではあまり見かけません。
4本帯・5本帯・6本帯の読み方
色と数字の対応がわかったら、実際に帯を並び順に読んでいきましょう。リード線の抵抗器の多くは4本帯か5本帯で、帯の本数によって「数字の帯」が2本なのか3本なのかが変わります。
4本帯の読み方:茶・黒・赤・金は1kΩ±5%
4本帯の抵抗は、「1本目=数字の1桁目」「2本目=数字の2桁目」「3本目=掛ける数」「4本目=許容差」という順番で読みます。JIS C 60062では、有効数字が2桁で許容差が±20%より小さい抵抗器に、この4本の色帯を使うことになっていて、多くの±5%品がこの形です。
| 抵抗値の例 | 1本目 | 2本目 | 3本目 | 4本目 |
|---|---|---|---|---|
| 1kΩ±5% | 茶(1) | 黒(0) | 赤(×100) | 金 |
| 4.7kΩ±5% | 黄(4) | 紫(7) | 赤(×100) | 金 |
| 10kΩ±5% | 茶(1) | 黒(0) | 橙(×1,000) | 金 |
| 750kΩ±5% | 紫(7) | 緑(5) | 黄(×10,000) | 金 |
たとえば「茶・黒・赤・金」なら、1本目の茶が1、2本目の黒が0で「10」、3本目の赤が×100なので、10×100=1,000Ω、つまり1kΩになります。最後の金は±5%です。JISの本文では、例として「紫・緑・黄・金」が750kΩ±5%になると示されていて、75×10,000=750,000Ωという計算になります。
計算のコツは、3本目の色を「数字の後ろに付く0の数」と考えることです。赤(2)なら0を2つ付けて「10」→「1000」、橙(3)なら0を3つ付けて「10」→「10000」となります。黒(0)なら0を付けないので、「茶・黒・黒」は10Ωです。3本目が金色のときは×0.1になり、「黄・紫・金・金」なら47×0.1=4.7Ωと読めます。
4本帯の抵抗はほとんどが±5%の金色ですが、数字が2桁しかないので、表せる値は10、12、15、18、22、27…といったE系列(後の章で説明します)の決まった値に限られます。たとえば「4.7kΩ」はあっても「4.75kΩ」は4本帯では表せません。より細かい値を表したいときには、次に説明する5本帯の抵抗が使われます。
ちなみに、秋月電子通商の4.7kΩのカーボン抵抗の型番「CF25J4K7B」に含まれる「4K7」は、JIS C 60062のRKM表示方法と同じ書き方で、Kが小数点と×1,000を兼ねて4.7kΩという意味です。小数点の「.」はかすれて読めなくなりやすいため、文字で小数点を表すこの方法が使われていて、1kΩなら「1K0」、2.2Ωなら「2R2」と書きます。
読み取った値が本当に合っているか確かめたいときは、テスター(マルチメーター)の抵抗レンジで測るのがいちばん確実です。測るときは、回路から外した状態で測りましょう。基板に付いたままだと、ほかの部品を通る電流の道ができてしまい、表示より低い値が出ることがあるためです。また、両方のリード線を指でつまんで測ると、体の抵抗が並列につながって値がずれる場合があります。
5本帯と6本帯:3桁の数字と抵抗温度係数
5本帯の抵抗は、「1〜3本目=数字」「4本目=掛ける数」「5本目=許容差」の順に読みます。JISでは、有効数字が3桁の抵抗器にこの5本の色帯を使うと決められていて、例として「赤・黄・白・橙・茶」が249kΩ±1%になると示されています。計算は、赤(2)・黄(4)・白(9)で「249」、4本目の橙が×1,000、5本目の茶が±1%で、249×1,000=249,000Ω=249kΩです。
日本語版Wikipediaの「抵抗器」の項目には、「青・灰・茶・赤・茶」で68.1kΩ±1%になる例も載っていました。青(6)・灰(8)・茶(1)で「681」、赤が×100なので68,100Ωです。Wikipediaでは、こうした5本帯の表記は金属皮膜抵抗に多く、4本帯(カーボン皮膜抵抗に多い)と比べると、掛ける数を表す帯の色が1つずれる点に注意が必要だと説明しています。たとえば同じ10kΩでも、4本帯なら「茶・黒・橙・金」、5本帯なら「茶・黒・黒・赤・茶」と、掛ける数の色が橙から赤に変わります。
6本帯の抵抗は、5本帯の後ろに「抵抗温度係数(TCR)」を表す帯が1本加わったものです。抵抗温度係数とは、温度が1℃(1K)変わったときに抵抗値がどれくらい変化するかを示す値で、単位はppm/K(100万分の1)が使われます。JISでは、6本目の帯は有効数字が3桁の抵抗器だけに追加できるとされ、「赤・黄・白・橙・茶・赤」で249kΩ±1%、抵抗温度係数±50ppm/Kになる例が載っています。
| 色 | 抵抗温度係数 |
|---|---|
| 黒 | ±250ppm/K |
| 茶 | ±100ppm/K |
| 赤 | ±50ppm/K |
| 橙 | ±15ppm/K |
| 黄 | ±25ppm/K |
| 緑 | ±20ppm/K |
| 青 | ±10ppm/K |
| 紫 | ±5ppm/K |
| 灰 | ±1ppm/K |
±100ppm/Kとは、温度が1℃変わると抵抗値が最大で100万分の100(0.01%)変わるという意味です。温度が50℃上がれば0.5%、100℃上がれば1%の変化になる計算で、温度によって値がずれると困る計測回路やセンサー回路では、この数値が小さい抵抗が選ばれます。表を見ると、数字の順番と温度係数の大きさがそろっていない(橙が±15、黄が±25)ので、ここは覚えるより表を見るほうが確実です。
6本目の帯の書き方について、JISの注記には、以前の版では6本目を太い帯にしていたものの、許容差の帯と見分けにくくなるため規定を変えたと書かれています。現在は、ふつうの太さの6本目の帯のほか、途中で切れた帯や、帯の内側に色の点を付ける方法も認められています。
向きの見分け方と、読めた値の確かめ方
カラーコードの読み方で、多くの人がつまずくのが「どちらの端から読むのか」という点です。読み始める向きを逆にすると、まったく違う値になってしまいます。ここでは向きの手がかりと、読み取った値が正しいかを確かめる方法を紹介します。
どちらから読む?金・銀の位置と帯の幅、間隔で判断
JIS C 60062では、第1色帯(いちばん最初に読む帯)は「できるだけ抵抗器の端に最も近い位置」に付けることになっています。つまり、抵抗器の両端を見比べて、帯がより端に寄っているほうから読み始めるのが基本です。日本語版Wikipediaにも、カラーコードは抵抗器の端に近い位置にある帯から順に読むと書かれています。
もう1つの手がかりが、金色と銀色の帯です。金と銀は数字の帯には使われないので、4本帯の抵抗で片方の端に金か銀の帯があれば、そちらが最後(許容差)の帯だとわかります。金の帯を右側に置いて、左から読んでいけば、まず間違えることはありません。
さらに、前の章で触れたとおり、JISでは許容差の帯の幅をほかの帯の1.5倍以上にすると決めています。最後の帯だけが太くなっていたり、許容差の帯の手前だけ間隔が少し広くなっていたりする抵抗もあり、これも向きを判断する材料の1つです。ただし、JISの注記にあるように、この幅は測ることを意図したものではなく、小さな抵抗では見た目にほとんど差がない場合もあります。
やっかいなのが、金と銀を使わない精密な5本帯の抵抗です。赤羽電具製作所の解説では、抵抗器によっては右からも左からも読める場合があるとして、赤から読むと20kΩ±1%、茶色から読むと120Ω±2%になる5本帯の例を紹介しています。計算すると、これは「赤・黒・黒・赤・茶」(200×100、茶が±1%)と、逆向きの「茶・赤・黒・黒・赤」(120×1、赤が±2%)の関係に当たります。どちらも実在する値なので、色だけでは区別できません。このような場合、メーカーはテスターなどで判断するよう勧めています。
迷ったときの確かめ方としては、次の順番がおすすめです。まず、両端の帯の位置と、金・銀の帯があるかを見ます。次に、両方向から読んだ値を2つとも書き出し、そのうち次の項目で説明するE系列にある値かどうかを確認します。それでも決まらないときは、テスターで実際に測るのが最後の手段です。部品の袋に貼られたラベルや、型番から調べられるデータシートと照らし合わせるのも、確実な方法の1つです。
読めた値はE系列にある?E12・E24の数字で確かめる
固定抵抗器の値は、どんな数字でも作られているわけではありません。日本語版Wikipediaによると、固定抵抗器はJISやISOで決められた「E系列」と呼ばれる等比数列の刻みで作られています。読み取った値がこの数列にあるかどうかを確かめると、読み間違いに気づきやすいはずです。
| 系列 | 1〜10の間の数字 |
|---|---|
| E12 | 10・12・15・18・22・27・33・39・47・56・68・82 |
| E24(E12に追加) | 11・13・16・20・24・30・36・43・51・62・75・91 |
実際の回路設計では、材料の種類を少なくするためにE12の値で設計されることが多く、E24も使われているとWikipediaは説明しています。たとえば4本帯を読んで「4.7kΩ」なら、47はE12にあるので正しそうだと判断できます。逆に、読んだ結果が「4.6kΩ」や「38kΩ」になったら、46や38はE12にもE24にもないので、色の読み間違いを疑ったほうがよいでしょう。
JIS C 60062では、数字で抵抗値を表す方法についても、E系列との関係が決められています。有効数字2桁の3文字記号は、JIS C 60063で定めるE24までの標準数列だけに使い、許容差は5%以上と決められている点が特徴です。一方、有効数字3桁の4文字記号は、E48・E96・E192の標準数列に使い、許容差は2%、1%、またはそれより狭いものとされています。つまり、±5%の抵抗は2桁(E24まで)、±1%の抵抗は3桁(E96など)という組み合わせが基本です。
この関係は、カラーコードの本数とも対応しています。±5%の4本帯なら数字は2桁で、E12やE24の値になります。±1%の5本帯なら数字が3桁になり、たとえば前の章で出てきた249や681は、E96系列の値です。ヤゲオの表示規則にあるE96の一覧でも、100、102、105、107…と、3桁の細かな刻みが並んでいました。
前の項目で紹介した「赤・黒・黒・赤・茶」の例は、20kΩも120ΩもE24・E12にある値なので、E系列での判断がきかない例外です。このように、E系列のチェックは読み間違いの多くを見つけられますが、万能ではありません。迷ったら、最後はテスターで測るという順番を覚えておきましょう。
チップ抵抗の数字表示と、色が見分けにくいときの対策
最近の電子機器では、リード線のない小さなチップ抵抗が主流になっていて、カラーコードの代わりに数字や記号で値が表示されています。最後に、チップ抵抗の読み方と、色が見分けにくいときの対策をまとめます。
チップ抵抗の「102」「1002」「01C」はどう読む?
日本語版Wikipediaによると、初期の抵抗器はサイズが大きく、抵抗値そのものが印刷されていたこともありましたが、製造ラインの省力化や自動化でカラーコードが広まったという背景があります。その後、小型の抵抗器はチップ型が主流になり、カラーコードを見かける機会は少なくなってきているそうです。赤羽電具製作所によると、チップ抵抗器の表示は数字によるものがほとんどで、そのまま読むのではなく、次のような変換ルールがあります。
| 表示 | 読み方 | 抵抗値 |
|---|---|---|
| 102 | 10×10の2乗 | 1kΩ |
| 1002 | 100×10の2乗 | 10kΩ |
| R047 | Rを小数点に読み替える | 0.047Ω(47mΩ) |
| 10L0 | LをmΩの小数点に読み替える | 10mΩ |
| 01C | 01=100、C=×100 | 10kΩ |
3桁の数字は、最初の2桁が数字、最後の1桁が「後ろに付く0の数」で、カラーコードの4本帯と同じ考え方です。4桁なら、最初の3桁が数字で最後の1桁が0の数になり、5本帯と同じ考え方になります。JISでも、R、K、M、Lなどの文字を小数点として使う決まりがあり、たとえばLは10のマイナス3乗(ミリ)を表すとされています。
少し特殊なのが、「01C」のような数字2つと英字1つの表示です。これはEIA-96と呼ばれる方式で、ヤゲオの表示規則によると、0603サイズ(1.6mm×0.8mm)の±1%品などで使われる方式です。最初の2桁はE96系列の何番目の値かを表す番号で、01なら100、02なら102、68なら499といった対応表があります。最後の英字は掛ける数で、ヤゲオの資料ではA=×1、B=×10、C=×100、D=×1,000、X=×0.1、Y=×0.01とされています。つまり「01C」は100×100=10kΩです。JIS C 60062でも附属書(参考)でこの方式が紹介されていて、49.9Ωを「68X」と表す例が載っています。
なお、赤羽電具製作所によると、チップ抵抗器はリード線の抵抗器と違って許容差の表示がないのが一般的で、1005サイズ(1.0mm×0.5mm)以下の製品は、表示が難しいなどの理由で何も書かれていないのが一般的です。ヤゲオの資料でも、0201や0402サイズは表示なし(No marking)とされていました。表示のない小さなチップ抵抗は、部品のリールや袋のラベルで管理し、基板に付いたものは回路図と照らし合わせて確かめることになります。
色が見分けにくいときは?Xの声とテスターでの確かめ方
Xで「抵抗 カラーコード」と検索してみると、色の見分けにくさについての投稿がいくつも見つかりました。「抵抗のカラーコードが色弱キラーすぎる」「色弱だから抵抗のカラーコードは覚える気すらない」といった声のほか、「安い抵抗だと、そもそも色が黒なのか青なのか茶なのかも曖昧な時がある」という投稿もありました。実際に、茶と赤と橙、黒と茶、青と紫などは、照明や塗装の具合によって見分けにくい組み合わせです。
日本眼科学会の解説によると、先天色覚異常は日本人男性の約5%、女性の約0.2%に見られ、多くは赤と緑の区別がつきにくいタイプ(先天赤緑色覚異常)だとされています。同じ解説では、就業後に色の見分けで困ることもあるため、どんな色が見えにくいかを自覚して、色の誤りをしないよう対策をとることが大切だと書かれています。カラーコードの色には赤・橙・緑・茶が含まれているので、色だけに頼らない確かめ方を持っておくと安心でしょう。
色に頼らずに抵抗値を確かめる方法として、いちばん確実なのがテスターでの測定です。手順は、抵抗器を回路から外し、テスターを抵抗レンジにして、2本のテスト棒を抵抗の両端のリード線に当てるだけです。前の章でも触れたとおり、基板に付いたままの抵抗や、指でリード線をつまんだ状態では値がずれることがあります。測った値が表示の許容差(±5%なら上下5%)に入っているかを見れば、読み取りと実物の両方を確かめられます。
修理の場面での使い方も、Xで見かけました。ある人は、基板から部品を外して洗浄し、抵抗を取り外しながらカラーコードと回路図の抵抗値を照らし合わせていたそうです。別の人は、焦げてカラーコードが読めなくなった抵抗について、回路のほかの部分やMOSFETのデータシートから元の値を推測していました。焦げた抵抗は、色が変わっていて正しく読めないだけでなく、抵抗値そのものも変わっている可能性があるので、回路図やサービスマニュアルで本来の値を確かめるのが基本です。
楽しみながら覚えたい人向けには、2026年秋のゲームマーケットで「抵抗カラーコード神経衰弱」という、抵抗値とカラーコードの組み合わせでペアを作るカードゲームが販売されたという投稿もありました。全13ペア・26枚のカードリストがPDFで公開されていると紹介されています。最初は表を見ながらでかまわないので、手元にある抵抗を1本ずつ読んで、テスターの値と比べてみるのが上達の近道です。
まとめ:色は表で確かめ、迷ったらE系列とテスターで
抵抗のカラーコードは、黒0・茶1・赤2・橙3・黄4・緑5・青6・紫7・灰8・白9の10色と、金(×0.1/±5%)、銀(×0.01/±10%)の意味を覚えれば読めるようになります。4本帯は「数字2桁+掛ける数+許容差」、5本帯は「数字3桁+掛ける数+許容差」、6本帯はさらに抵抗温度係数が加わったものです。
向きは、端に近い帯や金・銀の帯、太い許容差の帯を手がかりに判断し、読めた値がE12やE24などのE系列にあるかで確かめましょう。チップ抵抗は「102」「1002」などの数字や、「01C」のようなEIA-96の記号で表示されています。色が見分けにくいときや両方向から読める抵抗は、回路から外してテスターで測るのが確実です。